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かよの「いっぽ、にほ」

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議会だよりは誰のため?何のため?

所属の広報委員会で、「議会だより」一般質問の広報の仕方について、下記のような提案がなされました。

●一般質問をした議員の名前は載せなくてもいいのではないか?
●質問をした全ての議員の質問内容を載せるのではなく、重要と思われるものだけ詳細を載せて、その他は質問テーマのタイトルだけで良いのではないか?

現在、田辺市議会の議会だよりでは、一般質問をした全ての議員の質問内容が議員名と共に載せられています。そして質問に関する原稿は基本、質問した議員自身が当局の答弁も含め作成し、当局と確認をとりながら完成させています。平成25年までは議員名は載せず、原稿作成も当局側がやっていたところ、地元新聞の読者の欄で「誰の質問なのか分かるようにしてほしい」との投稿があった他、議会事務局にも同じような要望が寄せられるようになり、議会でも記名が必要だという議論の結果、平成26年度6月号より現在のスタイルになりました。
そしてこのスタイルは、多くの自治体で採用されているようです。より多くの方に関心を持ってもらえるよう、議会によっては、質問した議員の顔写真も載せたり、QRコードも各質問者のところに張り付けて、スマホから録画を見れるようにするなど、様々な工夫がされています。

今、田辺市議会でも市民の皆さんに議会に関心を持ってもらえるよう議会改革をしよう、ということで、色んな提案が出されている中、広報委員会ではスマホからでも録画を見ることができるようなシステムを導入することも議論しています。そんな中で冒頭に書いた提案が出されました。

正直なところ、私は唖然としました。
私は半年前まで市民として議会だよりを読んでいました。限られたスペースで質問内容が紹介されているけど、「どんな議論がされたのかもっと詳しく知りたい。」「応援している議員がどんな政策を訴えているのか知りたい。」といつも思っていたからです。議場に立つ者となってからは、「質問時間1時間の内容を230字ほどで納めなくてはいけないなんて。もっとスペースがほしい!」というのが正直な思いです。
「情報公開」「開かれた議会」という言葉がよく聞かれる昨今において、提案された事柄は、「議会を閉ざす」「市民の関心から引き離す」ことになり時代錯誤ではないでしょうか?まして、質問内容をピックアップするなど、「誰のための議会だよりなのか」と問いたい。しかも提案理由が、「議員の名前を載せることは個人の宣伝だ」というから、議員としての認識を疑いたくなります。議員は支持者の代表。そして支持者の声を議会に届け、議会で議論したことを支持者や広く市民に伝える責任があります。議会だよりは議論したことを市民に伝えるためのものではないでしょうか。明日、広報委員会でこの件について議論します。皆さんのご意見をぜひお寄せください。

by maekayoblog | 2017-12-19 14:21 | 議会 | Comments(0)