こんにちは。田辺市議会議員の前田かよです。
市に国葬に関する申し入れを日本共産党田辺市委員会と同党田辺市議団から行いました。
市長、総務部長が対応され、久保議員と私と4人で懇談しました。
法的根拠がない国葬に税金を審議なく使うことは、主権者である国民をないがしろにしています。
さらに岸田首相が言う安倍元首相の「業績」は、賛否が分かれる上に、国家の意志として礼賛することは国民への弔意強制に繋がり、憲法が保障する表現・良心の自由を侵すことになります。
そういう理由から、世論調査などでも国民の半数以上が国葬に疑問を抱き反対しています。地方紙のアンケート調査では7割が反対となっている結果も出ています。
地方自治体は、国の下請け機関ではありませんので、国葬に関して政府からいかなる通知が来ても、自主性を保たれるべきです。庁舎に半旗を掲げたり、記帳場や献花台を設置したり、黙祷を求めたりなど、事実上、住民に弔意を強要することは避けなければなりません。(もちろん弔意を表したい人は個人的対応をされると思いますが、それは否定されるものではありません。)
以上のことから市に対して、地方自治体の責任として主体的に対応し、国葬への賛意を表明しないこと、弔意を強制するような態度を取らないことを要請しました。
市長の返答は、現在のところ政府からの通知はまだ出ていないので、想定での見解を示すことはできないが、申し入れは受け入れつつ、通知があった際はそれに対する対応を協議していく、とのことでした。
安倍政権の間に、憲法を意のままに曲げ私物化する政治が行われ、嘘がまかり通りおかしな世の中になっいると私は感じています。基本的なことですが、憲法は国民の権利を守るためにあり、権力を縛るものです。そのことを理解しない政治家が国の舵取りをし、今回の国葬の発案はその最たるものです。なので御上の言う事なら従わねばと、思考することを止めないでほしい。市にはこのことを期待したいと思います。
申し入れ文章です。