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子ども医療費助成の拡充で皆元気に!

田辺市内の子育て中の方やお孫さんを持つ方々が口をそろえておっしゃることが、「子ども医療費を何とかしてほしい」ということです。

和歌山県内では中学卒業まで、あるいは高校卒業まで通院・入院とも無料化の取り組みが広がる中で、田辺市は通院は就学前まで、入院は中学卒業までという状況です。どうして無料化が必要なのか、先日「子どもの健康」という観点から考える学習会「子ども医療費助成の拡充で皆元気に!」(呼びかけ団体:和歌山県保険医協会)に参加しました。講師は佐藤洋一先生(小児科医、わかやま中央医療生協こども診療所所長)。

子どもの病気はほとんどのものが自然に治るものですが、症状の変化が早いのも特徴で、重症化する病気に関しては、こまめに受診して病気のサインを見逃さないことが大切とされます。私自身、息子の咳を「そのうち治るかな…」と10日ほど様子見たのち、やっぱり咳が治まらないからと受診させたら、「咳は様子をみてはいけませんよ。」とお医者さんに言われたことがあります。私のような保護者の認識不足で受診しない人や、仕事で急に休みをとるのが難しく連れていけない、という人もいると思いますが、受診をためらう理由で一番多いのが「お金がかかる」ということです。その割合は、低収入の家庭においてより多くなっています。実際、就学前の無料適用期にはこまめに受診していた喘息もちの子どもさんが、小学校に上がってから病院に来なくなり、重症化してからようやく来るという例があるようです。また和歌山市の例として、就学前まで低身長の治療を受けていた子どもが、同じように小学校に上がると治療に来なくなり、お医者さん側はもう良くなったのかと思っていたら、今年8月に中学卒業までの医療費無料化が実施されると再び来院してきたそうです。その時子どもさんはもう中学生。でも低身長の成長ホルモン剤による治療は思春期前までが勝負といわれ、一本数万円のホルモン剤でも医療費無料ならその子どもさんは治療を中断せずに対処できたはず、と佐藤先生は医師としての無念をにじまされていました。

貧困が子どもの健康に与えるダメージは生涯にわたって消えるこがないことは、様々な研究からも明らかなになっています。どの子も生まれた環境によって左右されずに、必要な医療を安心して受けられることは多くの市民が望むことであり、社会の宝である子どもたちを大切にすれば、やがてその恩恵は社会に還元されると私は考えます。田辺市において助成に必要な支出の試算は8800万円。二つ返事できないことは百も承知です。しかし、医療費がかかるという理由で、他の自治体への居住を選択する子育て世帯がいるのが現実です。地域の活性という観点からも、子育て世帯から選ばれない行政となり、人口流出の歯止めをかけられないままで良いのでしょうか。

最後に皆さんにご紹介したい記事があります。こちらも併せて読んでみてください。
人口V字回復の鍵は子ども施策 兵庫県明石市 【子どもの貧困・先進地に学ぶ】

by maekayoblog | 2016-09-07 12:46 | Comments(0)