人気ブログランキング | 話題のタグを見る

かよの「いっぽ、にほ」

kayomaeda.exblog.jp
ブログトップ

市民連合の輪

4月28日、和歌山市で開催された市民連合わかやま 幹事会・地域代表懇談会に出席しました。
田辺市議選でご支援いただいたので、お礼と選挙のご報告かねての参加でした。

懇談会では県内の7地域から現在の活動報告がされ、各9条の会や組合が中心となって9条署名や、毎月9日、19日にスタンディングによるプラスター宣伝などをされているとのことでした。市民連合わかやま・くまの(わかくま)はSNSを活用して、具体的な政策を広めたり、クラウドファンドを設けるなど、選挙制約の中でできることを見つけて活用していっては、との提案をされました。

堀内秀雄氏(和歌山大学名誉教授)からは、先の参院選では民進党の7割、自公3割に野党統一候補の支持者がいたこと、国民の過半数がアベ政治に反対であることをふまえて、共謀罪を阻止する運動が県レベルでまだ行われておらず、こういった部分でギャップを埋めていきたい。今後は市民による自主的な活動により、市民連合の輪を広めていきたい、などのおはなしがありました。
市民連合の輪_f0370467_04392608.jpg
懇談会の後は、上智大学教授の中野晃一さんによる記念講演がありました。

野党共闘を求めた新しい市民活動を「掛け布団・敷布団」に例えるなど、いつも心にしっくり入る表現で語る方です。この日は2012年に野田政権から第2次安倍政権に代わったあたりからの政権の右極化を、3つの視点から解き明かされました。
①良くも悪くも多様性があった自民党が世襲制を強くおびだしたこと。それにより権力の私物化がはじまった。
②野田政権中、求心力のなくなった自民党を支えてきたのが日本会議や在特会で、安倍政権復活によって自民党全体が右極に引っ張られた。
③メディアが第三極ともちあげた維新の会やみんなの党が、法案審議で修正協議することで「責任野党」と安倍首相によって称され、結局は賛成する党プロセスを繰り返してきた。都議選を重視するあまりに早く法案を通したい公明党は、歯止めどころか暴走のアクセルを踏んでいる。

とても危機的な政治状況だけど、先の参院選では党派の枠を超えた新しい運動が始まり展望を見出すことができた。さらにデモクラシー(市民の力)をより豊かにしていこうと呼びかけられました。

どのお話も細かな分析によるものだけに、納得でき分かりやすかったです。一番心を動かされたのは、中野さんが国会前デモに参加したり今日のような講演活動をするようになった理由でした。政治学者として政治を分析しても口出ししない、というのが中野さんのスタンスであったけど、政治の土台を壊し平和を脅かす動きに対して、9歳の息子さんの父親として「言わなきゃいけない」と思ったから、ということでした。自分と同じ(だなんておこがましいけど)思いの人がここにもいた!そんな嬉しい驚きがあった講演会でした。




by maekayoblog | 2017-05-03 03:58 | 市民連合 | Comments(0)