かよの「いっぽ、にほ」

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「防災」って便利な言葉?

9月10日に行った一般質問のご報告です。
今回のテーマは二つ。
1.「文里湾横断道路整備計画における防災の位置づけについて」
2.「小中学校におけるエアコン整備計画の見直しについて」

今回の質問で市の答弁から明らかになったこと

●海の上に橋を架け、避難路・避難場所とした例は全国にない。
●係留している海上保安庁の巡視船が湾外へ出る航路上に橋を架ける、という例も全国にない。
●避難路・避難場所にする、としながらも市は橋の高さを考える際には地震・津波は考慮していない。
●「海から離れる」という避難方法が橋の計画と矛盾するので、市はこれを整理するために「津波避難困難地域解消計画」を策定した。
●でも、文里の避難困難地区には避難行動要支援者はいない。
●同地区内の福祉事業所には支援の必要が高い知的・精神の障害を持つ方が多く、「逃げる」こと自体が困難なため、高台移転を要望している。

これらが明らかになると、市がこれまで「文里地区の要配慮者が逃げ遅れた際に逃げる際の避難路・避難場所として必要」という論拠が使えなくなり、かわりに「選択肢の一つ」と言わざるを得なくなってきました。

なぜ計画に「津波からの避難路とする」などと防災を理由付けしたのか。それは、南海トラフ特措法による防災のための予算を使えるようにするためで、本気で防災を考えていないことがあけすけとなりました。
こうしたことから、本気で命を守りたいと考えるのであれば、効果が不確かなことに数百億もかけるより、高台移転、ブロック塀改修の補助率を上げる、高台への避難路を整備するなど、より効果の高い防災対策をするべきだ、と訴えました。

あれば便利とは多くの方が思うことで、正直私もそうです。でも「最小のコストで最大の効果」、というのが自治法で定められていて、市もよくそのことを言います。100億円以上もかかる橋が「最小のコスト」かどうか、なかなか判断がつきにくいですが、考えてみてください。例えば昨年10月から実施された子ども医療費助成は約1億円の事業です。これを市は「財政が厳しいから」という理由で、多くの市民の願いでありながら実施するまでに10年かかっているのです。田辺市は今、庁舎整備に122億円、景観まちづくり刷新事業に40億円、そこに新武道館、文里湾横断道路…と「田辺市の財政大丈夫?」と心配の声も聞きます。そのようなことを考えると、避難路・避難場所の選択肢のひとつ、という文里湾横断道路計画は、大きなコストと言えるのではないでしょうか。

限られた財政で何を優先させるか、立場や環境によって考えは様々でしょう。私は市民の安心で安全な暮らしを守るという観点から、今後も取り組んでいきたいと思います。

二つ目の項目は次回でご報告します。



by maekayoblog | 2018-09-11 12:05 | 議会 | Comments(0)